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ストローとは「麦わら」のこと
ストローを日本語に訳すと「麦わら」。
いまストローと呼ばれているもののほとんどは「プラスチックストロー」です。
プラスチックストローが普及する前は、
麦わらがまさに飲料用のストローとして使われていました。
農家では夏になると麦わらをストローにして冷たい麦茶を飲んだり、
渋谷の喫茶店でも麦わらのストローが出されていたようです。
プラスチックストローは石油を加工してできますが、
麦わらストローは畑で勝手に育ちます。
燃料も工場も必要ないし、CO2も出ません。
ポイ捨てしても分解されて土に還ります。
東京の村で育てています
畑は東京の西の果て、東京都本土唯一の村「檜原村」にあります。
農地のほとんどが傾斜地で田んぼを作れなかった檜原村では、
米に代わる主食として、麦類が古くから育てられていた歴史があります。
ジャガイモが特産品ですが、昔は麦類が村で一番栽培されていた
作物だったそうです。
流通網が整ってお米が安く手に入ったり、安い輸入モノの小麦が増えて、
自分で栽培するよりも安く買えるようになって、
麦を栽培する人がいなくなってしまいました。
ストローを畑からつくろう
現在では村で農業をする人自体が減っており、
遊休農地が問題になってきています。
そこで僕たち(檜原村新農業組合)は遊休農地に麦を蒔いて、
麦わらストローを作ろうというプロジェクトを立ち上げ、
2018年の1月から遊休農地を開墾して小麦、大麦、ライ麦を蒔きはじめました。

8 Goals 私たちの目標
① 脱プラスチックの啓蒙
麦わらストローは使い捨てることもできますが、丁寧に扱えば使い回しできます。麦わらストローを選ぶことは簡単に始められる脱プラスチックのアクションです。
SDGs Goal 14(海の豊かさを守ろう)
② 環境負荷ゼロ
麦の栽培は無農薬栽培で行っています。
環境負荷を限りなくゼロに。
SDGs Goal 12(つくる責任つかう責任)
③ 遊休農地活用
麦わらストローをみんなで使うことで、麦の栽培面積が増え、遊休農地の活用がさらに進みます。
SDGs Goal 15(陸の豊かさも守ろう)
④ 農家の新たな収入源に
小規模農家が麦を栽培しなくなったのは、端的に言うと、儲からないからです。麦わらストローを作って売ることで新たな収入源を作ります。
SDGs Goal 8(働きがいも経済成長も)
⑤ 地産地消
麦わらストローをわざわざ燃料を使って輸出したり遠くへ出荷するのは本末転倒。地産地消を目指しています
SDGs Goal 15(陸の豊かさも守ろう)
⑥ 麦作文化の継承
麦わらストローをつくることで、村の麦作文化と麦がつくる美しい風景を継承します
SDGs Goal 11(住み続けられるまちづくりを)
⑦ 学習機会の提供
ワークショップや体験会など、麦わらストローをつくる活動に都市の人々を巻き込むことで、地域課題や環境問題について学ぶ機会を提供します。
SDGs Goal 4(質の高い教育をみんなに)
⑧ 農業の6次化
栽培した麦で麦わらストローを作り、大麦やライ麦は麦茶やパンや麦麹などに加工したり、畑で体験会を行ったりしながら、6次化を目指します。
SDGs Goal 8(働きがいも経済成長も)

“麦になれ
きびしい冬に 青い芽をだし
ふまれて ふまれて
つよく 大地に 根をはり
まっすぐに のびて 実をつける
麦になるんじゃ ”